過剰な消毒にさようなら – 2021年版コロナ予防のための家庭内掃除法

新型コロナウイルスのワクチンが行き渡るまでには今年いっぱいはかかりそうなので、引き続き基本的な予防方法を続けていく必要があります。ただし、気をつけなければいけないことはかなり絞られてきていて、極論すれば

マスクなしで他人(=同居していない人)と会話しない

ということに尽きます。親戚や同僚なら大丈夫だと思っていませんか?そういう人からの感染例が全国で相次いでいます。

逆に、これまでの感染例から過剰な感染対策も分かってきましたので、今日はアメリカ疾病予防センター(CDC)から発表になった最新の家庭内のクリーニング方法を拙訳して紹介いたします。

洗浄と消毒の違い

まずは使われる用語を説明いたします。

洗浄

石鹸や中性洗剤などを用いた掃除のこと。洗剤は注意書きにある正しい使用方法を守りましょう

消毒

アルコール(濃度55%以上)を用いた掃除のこと。

消毒が必要な場面は少ない

最近の知見では家庭内の家具などの過剰な消毒は不要であり、通常の洗浄のみで十分感染を抑えられることが分かってきました。
ただし、家族の誰かが具合が悪かったり、新型コロナウイルス陽性者が過去24時間以内に家にいた場合は消毒が必要になってきます。

具体的なクリーニング法

家具

ドアノブ・テーブル・取っ手・スイッチ・カウンターなど、手が触れる機会の多い場所は毎日重点的に掃除しましょう。
その他の場所は汚れた時など必要に応じた掃除で十分です。

手洗い

家族全員、こまめに手を洗うようにしてください。特に、外から家に帰った時と食事前には必ず手を洗いましょう。
最低20秒は時間をかけて手を洗いましょう。

消毒が必要な場合

家族の誰かが具合が悪かったり、COVID-19陽性者が過去24時間以内に家にいた場合は、掃除だけではなく消毒をしてください。
消毒することで家具表面のウイルスを殺して拡散するのを抑えることができます。

防護用具

掃除/消毒の作業中は手荒れを防ぐために手袋を着用し、薬剤によってはゴーグルをつけて下さい。手袋を外した後は、すぐに手を洗うようにしてください。

カーペット、ラグ、カーテンなどの柔らかい物

いつも通り掃除機をかけたり洗剤を使った掃除をして構いません。ただし、具合が悪い人がいた場所で掃除機をかける時はマスクを着用してください。

洗濯物

具合が悪い人の洗濯物を他の人の洗濯物と一緒に洗っても問題ありません。ただし、その場合は手袋とマスクを着用して洗濯物を扱ってください。
ハンガーや洗濯カゴも定期的に掃除しましょう。洗濯物を扱った後は手を洗いましょう。

電子機器

携帯電話、タブレット、タッチスクリーン、キーボード、リモコンなどは拭き取りが出来るカバーをつけてもいいかもしれません。
取扱説明書に書いてある方法で掃除/洗浄をして下さい。

以上です。

いかがでしたか?これまで言われていたように何でもかんでもアルコールで拭き取るような作業はあまり効果が無いことが分かりましたでしょうか。
あまり色々と気をつけすぎると長丁場では疲れてしまいますので、感染対策は気をつけるところを絞ってきちんと長く続けることが肝心です。

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