風疹の感染拡大が止まらず、ついにアメリカからは妊婦に日本への旅行を自粛するようにとの勧告が出てしまいました。
主な流行の原因は、今30代〜50代になる方は幼少時に風疹ワクチンの接種が1回しか義務化されていなかったためですが、ではその人達はこれからどういう対応をすればいいのでしょうか。
当院では日本環境感染学会のガイドラインに従い、以下のやり方ですすめております。なお、ワクチンの接種歴は母子手帳での確認が必須です。打ったはずという自己申告は公的機関では一切認められませんので、母子手帳が手元にない方は実家に問いあわせてみて下さい。
- 風疹ワクチンの接種記録が2回ある → 何もしなくてよい(抗体検査は必須ではありません)
- 接種記録が1回ある → 風疹ワクチンを1回打つ(その後の抗体検査は必須ではありません)
- 接種記録が1回もない、もしくは不明 → 抗体検査を行い、その結果次第で0〜2回風疹ワクチンを打つ
予防注射をする時は記録を残すために母子手帳、もしくは市町村から発行されたカードを必ず持参するようにして下さい。また、2018年11月から抗体検査・予防注射の助成範囲が特定の男性にも拡大されました。事後の助成費申請は出来ませんので、該当するかどうか必ず事前に市町村にお問い合わせ下さい。