爪白癬の新しい薬、ネイリン

足の爪が白くなったり分厚くなっているのを放置していませんか?それは爪白癬(爪みずむし)が原因かもしれません。カビの仲間である白癬菌が爪の中に侵入すると、爪が白く濁ったり爪が分厚くなってきます(写真:日本皮膚科学会より)。

ただし、上のような症状があっても白癬菌以外が原因のこともありますので、まずは爪を顕微鏡で確認してきちんと診断をつける必要があります。

治療の方法は飲み薬と塗り薬がありますが、飲み薬の方が完治率は高いです。これまでの飲み薬は6ヶ月間内服する必要があり、さらに肝機能障害などの副作用が起こりやすいため定期的な血液検査も必要でしたが、このたび内服が3ヵ月間で済み副作用も少ない新しい薬(ネイリン)が発売されました。新薬のため2週間ごとの来院が必要となりますが(注:現在は処方制限が撤廃されて1ヶ月毎の来院で大丈夫です)、完治率も高く副作用もかなり少ないため、短期間で治療を済ませたい方、確実に爪白癬を治療したい方に最適といえます。

逆に、通院間隔が空いてしまったり、飲み忘れてしまう方には塗り薬での治療が適しています。塗り薬は手軽ですが、完治率が低いことと、1年間くらい治療期間が必要なことにご注意下さい。

いずれにせよ、治療により変色・変形した爪が戻るわけではなく、完治するには爪が生え替わるまでの1年間ほどの期間が必要になります。気長に付き合っていくことが大切ですね。また、通常の水虫用の薬は爪白癬には全く無効ですのでご注意下さい。

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