糖尿病患者は運動で介護リスク低下

糖尿病患者は将来介護が必要になる可能性が高いのですが、運動を続けていれば糖尿病でない人と変わらない程度に介護のリスクが低下する可能性が報告されました。

日本の新潟県三条市の特定健診と介護保険のデータを追跡し2年間に新規で介護認定を受けた人たちの特徴を調べたところ、BMIが18未満・糖尿病・運動習慣がないことがリスク要因として挙げられました。

Fujihara K, et al. BMJ Open Diabetes Res Care. 2020; 8. pii: e000901.

さらに詳しく調べると、糖尿病で運動習慣がない人たちと糖尿病がなくても運動習慣がない人たちでは介護認定を受けるリスクが同程度だったものの、糖尿病があっても運動習慣があると介護認定を受けるリスクは健常者と同等に低下していました。

ただし、この研究での運動習慣の定義は「週に2回30分以上の運動を1年間継続していること」でしたのでそこまで運動を続けるのは難しいかもしれませんが、やはり食事と薬だけでなく運動もしっかりと行うことが長生きの秘訣といえそうです。また、やせすぎも介護認定を受けるリスクになりますし、糖尿病がある方は筋肉も分解されやすいため、運動と併せてタンパク質もしっかり摂りましょうね。

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