アナフィラキシー(重症アレルギー)になったことがある方や林業従事者など、アナフィラキシーに対する初期対応薬のエピペンという自分で注射する薬をお持ちの方向けの記事です。
アナフィラキシーは急速に病状が進行し、気道閉塞や循環不全を起こすこともある重篤なアレルギー反応です。生命に関わることもあるため緊急の対応が必要であり、現在自分で注射のできるアドレナリン注射製剤(商品名エピペン)が広く使われています。
これまでは本人あるいは保護者等による注射が必要となっていましたが、このたび来月2月中旬に点鼻による簡便で迅速な投与を可能にするネフィーという新しいアナフィラキシー治療薬が発売になります。簡単に特徴を列挙しますと以下のようになっております。
ネフィーの良いところ
- 点鼻薬である。
エピペンは自分で太ももにブスッと注射する必要があったので抵抗感のある方も多かったかもしれませんが、ネフィーは鼻にシュッとする点鼻薬なのでより忌避感が少ないと思います。
- 投与量がエピペンの倍
最新の研究ではアナフィラキシーの初期対応にはアドレナリンをこれまでの定説だった1mgより2mg(30kg以上の場合)投与したほうが治療効果が高いという結果になっており、ネフィーではこれに合わせた容量設定になっております。
- 使用期限が48ヶ月(製造時より)
これまでのエピペンは24ヶ月だったので来院間隔が長くて済みます。
ネフィーの懸念点
- 本人以外が使用できるかが不確定
エピペンでは本人以外にも保育士・教職員・救急救命士の方が代わりに使用することが出来ましたが、ネフィーでは本人以外が使用してよいか、まだ当局から明確な通達が出されておりません。
おそらく大丈夫だとは思いますが、訴訟リスクなど余計な理由で使用をためらうことになってはならないので即急に解決してほしいですね。
- 価格が高め
上記の通り2年間保つのですが、値段的にはエピペンの2倍より少し高めの設定になりそうです。
当院は処方可能機関です
ネフィーもエピペンと同じく処方するには認可を受ける必要がありますが、当院はどちらも指定を受けております。アナフィラキシー歴のある方もしくは林業従事者などの方は保険適応で処方することが可能ですので希望のある方は一度ご相談ください。
