花粉症でバタバタしていたら久しぶりの更新になってしまいました。スギ花粉のピークは過ぎましたが、ヒノキは今週からが本番です!
飲み薬だけでなく貼り薬や症状を和らげる注射など各種治療ありますので花粉症も是非当院にご相談下さい。また、今年の花粉が辛かった人は、ぜひ6月からスギ花粉の免疫舌下療法に挑戦するのをおすすめします。
インフルエンザ流行の原因は?
さて、桜が咲く時期になっても季節外れのインフルエンザ流行が続いています。
原因としては、ここ2年ほど流行がなかったせいでインフルエンザに対する免疫が落ちているということもありますが、やはりタイミングとしてはマスクが自由化されたことの関連は強いといえるでしょう。事実、アメリカではマスクの着用義務がある学校で新型コロナウイルスに罹る子供が少なかったという研究結果が既に出ています。(https://www.nhk.or.jp/politics/articles/lastweek/91790.html)
ですが、これは正しいとか間違ってるではなく、「感染拡大してもマスクを外したい」という政府の意向(民意?)なので仕方ありません。物価ばかり上がっていますがマスクを外して経済は回ったんでしょうか…。
新型コロナ、再拡大し始めているかもしれません…
新型コロナウイルスの感染者もここしばらくは第7波以前の水準に落ち着いていましたが、先週から東京や大阪では検査の陽性率が高くなってきたとの報告が上がってきています。
これが直ちに第9波の始まりを意味するものではありませんが、前回のワクチン接種から半年ほど経って効果が弱まってきていること、オミクロン株よりもさらに免疫回避能力の高いXBB1.5株が日本でも増えてきていること、海外観光客の増加や歓送迎会の多い時期で人の交流が増えてきていること、マスクを外す機会が増えていることなど感染が拡大しやすい条件が揃っており、予断を許さない状況と言えます。
すでにコロナ専用病棟を閉鎖する病院が続出しておりますので、もし本格的に第9波が始まってしまい、さらに5月以降5類扱いになると感染者数の把握も行われなく成り保健所の入院調整が行われなくなるため、重症化しても入院先を探すことが第8波の時よりも困難になることが予想されます。また、今現在でも東京都の救急車の出動率が高止まりしていることから、第9波になるとさらに救急医療が逼迫してコロナ以外の疾患でも治療が遅れる可能性が高くなります。繰り返しますがそれでもマスクを外させたい政府の意向なので仕方ありません。
個人でできる対策は限られていますが、出来ることから少しづつ
個人レベルで出来る対策は限られていますが、当ブログでおなじみの以下のことを粛々と行いましょう。
- ◆2価(オミクロン株)対応のワクチンを打っておくこと。
- 2価ワクチンはXBB1.5など新しい株についてもある程度の感染予防や重症化予防効果が確認されています。
- 特に日本では子供の接種率が極めて低いです。これまで持病が無いのに亡くなった子供は全員ワクチン未接種です。必ず3回以上打っておきましょう。
- 高齢者や基礎疾患のある人は5月からの追加接種を受けておきましょう(4月から接種券が順次発送予定です)。
- ◆こまめに換気をすること。
- 換気とは外気と室内の空気を入れ換えることです
- アクリル板は換気の妨げになる恐れがあるので設置場所はよく考えましょう。
- 換気が不十分な場所ではHEPAフィルター付きの空気清浄機が有効です。(プラズマクラスターや空間除菌は効果ありません!)
- ◆屋内ではマスク着用。屋外でも他人が近いとき・会話をするとき・大声を出すときは不織布のマスクをすること。
- マスクは主に他人にコロナを移さないためにするので、多くの人がマスクをするほど感染拡大が抑えられます。