寒くなり血圧が高くなってきた方もいるかもしれませんが、
血圧関係のニュースを紹介します。
血圧を下げる薬は大きく分けて5種類ほどあり、日米欧どこのガイドラインでもその中での優劣はほとんどつけられていませんでした。
このたびアメリカで血圧の薬1種類を投与された500万例の有効性および副作用の追跡調査を行った論文が発表されました。
ほとんどの薬が横並びだったのですが、サイアザイド系利尿薬がACE阻害薬に比べて心筋梗塞・心不全・脳卒中の有効性が15%ほど優れていたにもかかわらず、副作用の発生頻度も少なかったことが示されていました。
血圧の薬は心臓病や腎臓病など他の合併症、また、人種によっても最適な薬が違ってきますので、「じゃあこういう結果が出たから明日から変えましょう」というわけにはいきませんが、自分の中では2番手3番手の選択肢だったサイアザイド系利尿薬をもう少し見直すきっかけにはなりそうな論文でした。