インフルエンザの予防法

全国でインフルエンザが猛威を振るっております。特に今年が過去最多と言われているのは、ワクチンの生産が遅れたためもあると思いますが、ここでインフルエンザの予防方法について紹介したいと思います。

先日、ハフィントンポスト紙に医師1000人に聞いたインフルエンザ予防方法の記事が載っておりました。それによると下記の対策が効果があると考えられており、自分も医学的に正しいと思いますので参考にしながらご説明します。

お気づきかもしれませんが、マスクをするという選択肢は入っておりません。マスクは自分が感染していた場合に他人にうつさない効果はありますが、自分が他人からの感染を防ぐという効果には乏しいです。もちろんインフルエンザに感染して全く症状が出ない(不顕性感染と言います)例や、高熱が出ない軽症の例も少なくありませんので、インフルエンザ流行期にマスクをするのは感染拡大を防ぐという意味では効果はあります。ただ、自分が感染するのを防ぐためには以下の対策をしっかり行って下さい。

1位:手洗いをする

インフルエンザの一番の侵入門戸は口です。他人の咳やくしゃみ(飛沫と言うます)に付いたウイルスが口などから侵入することにより感染します。飛沫は2m離れると下に落ちてしまうのですが、その後落ちた所にウイルスが残り続けます。電車の吊り革や手すりなど、街中にはウイルスが付いている箇所が沢山あり、それらを触った手で食事したり口を拭ったりすると、インフルエンザに感染してしまいます。

理屈だけでなく、実際にこまめに手を洗うことにより、インフルエンザだけでなく風邪にもかかりにくくなることが証明されています。特に外出から帰ってきた後や、食事の前には欠かさず手洗いを行うようにしましょう。外食時などは携帯用のアルコール手指衛生剤や除菌ウェットティッシュなどを活用するのもいいですね。

2位:人混みを避ける

1位の記事でも書きましたが、インフルエンザの主な感染経路である咳やくしゃみは、2メートルほど飛んでいきます。日常生活で電車やスーパーに行かないのは難しいかもしれませんが、休日はなるべく人混みを避けることが重要です。

3位:睡眠・休養を取る

睡眠時間が短くなると、免疫力が弱くなるという研究結果が出ています。特に流行期はしっかりと休養を取って、免疫力を落とさないことが重要です。余談ですが、逆に「免疫力がアップする○○〜」というのは医学的には大嘘ですので騙されないように気をつけて下さい。

4位:予防注射をする

インフルエンザワクチンはインフルエンザにかかりにくくするだけでなく(絶対かからないわけではありません)、重症化を予防することが一番の目的でもあります(タミフルなどの抗インフルエンザ薬は、重症化を防ぐことは出来ません)。

また、インフルエンザに限らずワクチンには集団免疫(ハフィントンポスト:インフルエンザ大流行。日本から失われた「集団免疫」とは?)という概念があります。これは、ある集団にワクチンを打つことを続けていると、接種を受けた本人だけでなく、その集団全体の免疫力が高くなるという効果です。病原体に感染して周囲にまき散らしている状態でも症状が出なかったり、症状が出るまでに時間がかかることがありますが、特にこの状態での感染をワクチンで防ぐことができるためです。

実際にアメリカでは反ワクチン運動などで麻疹のワクチン摂取率が下がった結果、麻疹の流行が散発的に起きるという事態が起こっています。自分がインフルエンザにかかったことがないからワクチンを打たない…というのではなく、他人にうつさないためにもワクチンは必ず打つようにしましょう。

5位:加湿をする

冬になるとインフルエンザが流行するのは、寒い為もありますが、乾燥によるところも大きいです。空気が乾燥すると気道粘膜の防御機能が低下しウイルスが侵入しやすくなり、逆に湿度の高い状態ではインフルエンザウイルスは失活して感染力を失いやすくなります。

目安としては例えば室温20度以上なら湿度65%以上と言われています。加湿器などをうまく利用して適度な環境で過ごしましょう。

同様に、タバコで喉の荒れている人も喉から病原体が侵入しやすい状態になっていますので気をつけましょう。

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