厚生労働省が紛らわしい通知を出しているせいで現場でも混乱がみられますが、熱中症予防にマスクを外すというのは大間違いです。
「今日は暑いからマスクを外しましょう」→間違い！
「今日は暑いから外で長時間遊ばないようにしましょう」→正解！
まず、マスクを付けていると蒸し熱く感じることはあるかもしれませんが、特に熱中症になりやすいということは今までの研究で確認されていません。息苦しさなどで運動のパフォーマンスに影響がある可能性はありますが、そのことは熱中症のなりやすさとは無関係です。誤解して欲しくないのは私は屋外ではマスクを外してもかまわないと思っていますが、それはあくまで屋外でのマスク着用が新型コロナの感染拡大には関係ないからであって、熱中症を防ぐためではありません。
熱中症のなりやすさに最も関係しているのは気温と湿度ですが、WBGT（湿球黒球温度）という暑さの指標が最も分かりやすいです。気温がそれほど高くなくても湿度が高い場合はWBGTが高くなりますので、以下の指針を参考に運動や外出を控えることが熱中症の予防に最も大切です。特に、体が暑さに慣れていない梅雨明け前は特に熱中症になりやすい時期ですので、毎日WBGTを参考にして運動や外出の是非を検討してください。ですが、あまりに警戒して汗をかかない生活をしているといつまでも体が暑さに慣れませんので、適度に外出して汗をかくことも熱中症予防には大切です。
本当は天気予報のニュースでももっとWBGTを表示して欲しいのですが、WBGTは環境省の熱中症予防サイトで詳しく発表されており、メール配信サービスなどもありますのでご活用ください。
まとめますと、以下のように感染拡大と熱中症予防での行動は全く別です。間違った努力を頑張らないように気をつけましょう。
