オミクロン株について:2022年1月続報

新年早々おめでたくない話題なのですが、世界各国に引き続き日本でもオミクロン株の感染が急速に拡大しています。

オミクロン株に対してはワクチンを打ってから5ヶ月で感染予防効果がかなり落ち込むことが分かっていますので、現状のワクチン接種のスケジュールではしばらく感染拡大が続くことは避けられないでしょう。

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重症化の阻止に関してはワクチンの効果が残っていることと、もともとオミクロン株が軽症例が多めということもあり、実際に感染が先行拡大した沖縄県のデータを見てもオミクロン株の重症化率は80歳未満ではかなり少なくなっていました。しかし、酸素投与が必要なければどんなに高熱や咳や倦怠感が辛くても分類としては軽症になりますし、80歳以上の方は依然として重症化する可能性が高く危険な病気です。また、症状が軽くても濃厚接触者を含めて自宅待機者が増えると医療体制や社会機能に支障をきたします。

2図とも沖縄県疫学統計・解析委員会の報告より

感染者が少ない時期が続いており、年末年始で気が緩んでいる方も多いと思いますので

  • 順番が来たらすぐ3回目のワクチンを打つ
  • マスク無しでの会話を避け、換気をこまめに行う
  • 具合が悪いときは無理せず家にいる

という従来からの感染対策を改めてしっかりと行いましょう。

最新の朗報としては先月からオミクロン株が猛威を振るっていた欧米諸国ですが、ここ数日新規の感染者が減り始めた国が出てきました。感染拡大が早い分収束も早い可能性も出てきたので、希望を持って感染対策に取り組みましょう。

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